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2020年2月3日

マンションの売却時を判断する3つのポイント

マンション売却は、売りたい時に売れるとは限りません。早く買い手を見つけることは大切ですが、”早く売る”だけが有効ではない場合も。より有利な条件で売ることができるタイミングはあるのでしょうか?

マンションの売り時を見極めるための特に注目したいのが、以下の3つです。

・季節
・築年数
・市況・周辺環境の変化

マンションを売却しやすい時期は?

近年はインターネットの普及により、ネット上で簡単に不動産探しができるようになりました。そのため、マンションを探している人は1年を通して多くいます。そんななかでも特に不動産売買の取引が増えるのが春と秋だと言われています。

春は、子どもがいる家庭では学校の新学期に合わせて転居を決める場合が多いことが理由のひとつです。また、転勤が多い時期も重なることから、マンション売買のトップシーズンとなっています。

秋は、年内の引っ越しを目途に探し始める方が増える時期で、マンション購入の需要が増えるため、売る側にとっては売却しやすい時期と言われています。

しかし、購入の需要が増える時期にはライバル物件も増えることになりますので、競争は激しくなると思っていたほうが良いでしょう。

マンションの売り時はいつ?

マンションの資産価値は、一部の特別な場合を除き、年々下がっていきます。一般的に、分譲マンションの資産価値は、築年数5年で2割減、築年数10年で3割減、築年数が15年にもなれば5割減と言われています。ですから、「早く売るほど高く売れる」というのが鉄則です。

また、売りたいマンションの周辺地域の情報にも気を配ることが大切です。もし近くに新築マンションの建設予定があれば、中古マンション物件の価値はさらに下がってしまうことが多いからです。

しかも、昨今の日本の不動産市場を見てみると、住宅供給が過剰な状態になっています。このような状況の下では当然、マンションを買うよりも売るほうが難しく、売れる時に素早く売ってしまうのが正しい選択と言えるでしょう。

より良い条件で売りたいとは誰しもが思うところですが、「売れる時がベストタイミング」と捉えることが今の状況では正解と言えるのではないでしょうか。

売却を待ちたい場合ってどんな時?

「売れる時が売り時」とは言っても、売却を少し待った方が有利となる場合もあります。 例えば、次の家への引っ越しとの兼ね合いです。
次に住む家が既に準備できている場合は良いのですが、もし決まっていない場合、マンションが先に売れてしまうと引っ越し先を探すまでの仮住まいを借りる費用などが発生します。

また、税金の面でも注意すべき点があります。家を売った場合の売却益には税金がかかりますが、売却した家の所有期間によって税率が変わります。所有期間が5年以下の「短期譲渡所得」では税率は39%、所有期間は5年を超える「長期譲渡所得」では税率は20%となります。

そのため、5年目を迎えるマンションを売却する場合には、少し待って「長期譲渡所得」としたほうが有利な場合もあります。マンションの売却は、売れやすい時期はあるものの、「売れる時が売るタイミング」と言えるようです。売れ残って不良資産とするよりも、積極的に行動することが大切だと意識しておきましょう。

       

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